インターハイ予選を標準記録制にしてはどうか

陸上のインターハイ(IH)が終わったこの時期に思うのは、IHの参加資格を標準記録制にしたらどうかということ。

陸上でインターハイに出場するにはブロック->県->地方大会を勝ち進んでいかなければならない。
現状、自分が住んでいる県や地方のレベルによって、他の地方ならばIHへ出場出来るタイムなのに、自分の住んでいる地方のレベルが高いために出場できないこともある。

昔、競技場でよく耳にしたのは、「○○県なら余裕でIH出場出来るのに」なんて会話だ。

中学で全国大会に出場する為には、参加標準記録を突破すれば出場できる。
日本選手権も参加標準記録で参加資格を決めているのだから、IHもそれに準じた形にしてはどうだろうか。

標準記録制にすれば、地方ごとのレベルの差を気にしなくてよいし、IHに出場する権利を獲得するチャンスが複数回になり、怪我で春先出遅れた選手にもチャンスが広がる。


仮に制度を変更するとなると、当然現状のままでいいという意見も出てくる。
標準記録を突破する選手が何人になるかわからず運営が難しい、一発勝負の厳しさが経験出来ず将来勝負弱くなるなど他にも様々。

個人的にはその意見はどうなんだと思うものもあるが、その人にとってはちゃんとした理由なんだろう。

制度とは、作成する際にどのような考えをベースにして作成するかによって変わってくるものだと私は考える。
私が標準記録制を導入した理由は、多くの人に将来の可能性を与えたいからだ。

18歳にもなればある程度その競技が自分に向いている/向いていないかが分かると思う。
しかし、本人は才能がないと見ても、ある人が見れば才能があると見るかもしれない。IHに出場できなかったので大学では陸上競技を辞めたという人も多いと思う。
そんな中に将来のメダリストがいたかもしれない。